吹き飛んだダークフィラメント
昨日アップしたダークフイラメンとが、本日早朝に噴出しました。大きなツーリボンが見えていました。
7時頃のSDOの吹き飛んだ画像を見てください。
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昨日アップしたダークフイラメンとが、本日早朝に噴出しました。大きなツーリボンが見えていました。
7時頃のSDOの吹き飛んだ画像を見てください。
太陽中心付近に大きなダークフィラメントがあります。既に1週間以上健在です。そして太陽の直径の1/5程あり、濃くしっかりとしたものなので、今後プロミネンスの噴出が起こりそうです。また、プロミネンス(ダーンフィラメント)の両端が落ち着いていますが、暴れ出すと要注意が必要です。昨日より長さは少し短くなっていますが、太くなっています。
8月22日 13時頃 太陽の南西のリムにあったプロミネンスが噴出しました。朝の撮影で噴火が変化がありそうだなと思っていました。撮影して仕事?に出かけ、戻ってきたら観測者ネットワークで「噴出」という情報が流れていましたが、時既に遅く、気付いたときには終わって痕跡もなくなっていました。
1枚目は噴出前の姿です。プロミネンスと光球の表現の仕方を変えてみました。
また、西の縁にも、おきなプロミネンスを伴う活動域が現れました。
そのほかの画像については、ホームページにアップしてあります。ご覧ください。
車の種類も用途により様々な物があるように、望遠鏡にも多様な物があります。さらに、太陽望遠鏡も各種あり、メーカーは世界で6社ぐらいでしょうか。
私の知る限り、デイスター、コロナド、ラント ソーラーシステム、ソーラースコープ、サウザンドオークス、ソーラースペクトラムの6社は知っています。光学系は、リアマウントタイプのディスター、ソーラースペクタラム、サウザンドオークス、対物エタロンタイプのコロナド、ラント、ソーラースコープ、そしてインナーエタロンフィルターのコロナド、ラント、デイスターがあります。
どれが良いかは、使用する光学系や波長のシフトの有無等で左右されるので、自分にあった物がよいでしょう。世界の太陽観測所(GONGネットワーク)は、デイスタークァンタム0.4Åを使っています。GONGシステム詳細。
私が今まで使ってきたH-alpha装置は、次に示します。DayStar REDiはS氏より長期間借用していました。
T-ScannerとQuantum
最近は、デイスター フィルターを使っている方は大変少ないように思えます。Quantumや IONを使っている方の情報交換ができるといいなと思っています。
外部電源が必要なQuantunやIONの課題は、手軽に観察会に持ち出せません。12ボルトバッテリーが必要になります。また、ニュートンリングの課題もあります。
反面、定量的な波長のシフトは最大の武器です。情報交換の場がほしいです。
どのカメラでも感度ムラはあります。それが単にディテクターだけの問題ではありません。使用する光学系の問題であったり、フィルターだったり、さらにはディテクター(CCDやC-MOSなど)の温度であったりします。
プロミネンスの撮影は、通常ビクセンの90mm fl=1300の長焦点を使っているので、望遠鏡本体はさほど問題ないと思います。しかし、テレセントリック系のテレビュー・パワーメイトとデイスターフィルターを使っているので、CCD以外の要因も大きいです。加えて、撮影中に通過する薄雲も影響してきます。
特に、Hαフィルターが均一な温度になっていない可能性が大きいです。これは、フィルターを回転することにより、フィルターなのかCCDなのか判別できます。
下の画像は、14日に撮影したときの感度ムラを補正するためのレイヤーマスクです。
これは分かりやすいように強調していますが、実際にはこの濃度の8~10%を使用して補正しています。(14日アップのプロミネンスは補正していません。)
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