23日11時近くになり雲が切れて太陽が顔を出したので、ディスター・クァンタムに電源を入れセットアップが出来るまでラントLS50F太陽望遠鏡で観察しました。時々フレアーが発生している二つの大きな黒点群を確認し、リムには大きなプロミネンスが無いことに気付きました。
寒いこの時期のセットアップには10分以上かかります。11時頃にクァンタムで太陽を見ると、シンチレーョンが悪く(冬季は日常的に悪い)、黒点群の撮影は消極的でしたが、西のリムを確認するとわずかに尖ったプロミネンスを発見しました。
1コマ(400flame)撮影すると、次第に大きくなるのに気付きました。これは、サージプロミネンスのように感じ、撮影を繰り返しました。見ているとどんどん大きくなりましたが、10数分後にはだいぶ薄くなってしまいました。その後はさらにシンチレーョンも悪くなり撮影を断念しました。
わずか10数分ですが、とてもラッキーにタイミングでした。
このプロミネンスの成長速度を11:02から11:20までの画像から計算すると、257km/sでした。太陽からの脱出速度は618km/s(時速222万km) (√(2×太陽の重力定数÷太陽の半径で計算)。半分以下なのでプロミネンスの放出ではなく、サージプロミネンスと思われます。
最近のコメント